当施設は入所者の個々の能力に応じて、自立した日常生活を営むことができるよう支援し、在宅復帰を目指したサービスを提供することを目的としている。方針として、(1)適切な療養と処遇を行い、その十分な量と質の確保と向上に努める。(2)入所者の人格を尊重し、入所者の立場に立ったサービスを提供する。(3)明るく家庭的な雰囲気の環境作りを行う。(4)地域との連携を図り、入所者が総合的なサービス提供が受けられるよう努める。

提供に際し、自立支援、日常生活の充実、在宅復帰を目標に各職種共同で施設サービス計画を立案し実施している。排泄の自立に関しては、夜間オムツ使用者も、昼間はずし、排泄パターンに沿ってトイレへ誘導している。トイレでの移乗、着脱等についても残存機能を生かした援助を行っている。食事の自立に関しては、管理栄養士、PTと食事姿勢、自助具、食器、食事形態等の工夫を行い、できるだけ自力摂取できる様にしている。日常生活の充実に関しては、外食、買い物、バスハイク、各施設（美術館等）見学など外へ出る機会を多くしている。レクリエーションも毎月内容を変えて実施している。又、クラブ（園芸、裁縫、カラオケ等）も定期的に開き、入所者は希望するクラブで活動している。在宅復帰に関しては、退所前カンファを開き、他職種と共同で退所前訪問を行い、試験外出、外泊も実施している。又、在宅生活を踏まえた、RH室、フロアでのADL訓練を実施している。