運営方針
要介護者及び要支援である利用者に対し、個々の解決すべき課題、心身の状況や置かれている環境などに応じて、保健・医療・福祉にわたる居宅サービス等が総合的かつ効率的に提供されるよう、公正中立な居宅介護支援事業を提供していきます。
介護保険における介護サービス(ケアマネジメント)の基本理念の中核は、一貫して介護サービス利用者の立場に立つことです。基本理念としては、高齢者が自らの意思に基づき、自立した質の高い生活を送ることができるように支援すること、すなわち「高齢者の自立支援」が大切です。この基本理念のもとでQOL(生活の質)維持向上を目指す観点から利用者本位の姿勢が貫かれる必要があり、サービス担当者会議が利用者側の立場に立って、本人や家族のニーズを的確に把握し、その結果を踏まえ「ケアチーム」を構成する関係者が一緒になって、「介護サービス計画(ケアプラン)」を策定します。
介護サービスは、そのいずれの段階においても利用者本位に基づき、公正・中立が厳重に尊守されることが必須であることはいうまでもなく、サービス提供側の利害得失のためにサービスや判断がゆがめられることがないよう評価(モニタリング)等の対応を実施します。
介護支援専門員は、介護支援サービスの一連の過程における要としての役割を担い、知識・経験に基づく判断や助言等を行うことも求められるが、判断や助言を高齢者や家族に押しつけることは厳に慎むべきであります。 判断の過程を開示し、高齢者自身や家族の介護支援サービスへの主体的な 参加・了承を求め課題の解決・軽減に向けて共に歩むことが重要です。このような利用者の主体的参加、決定権、さらにいえば人権を尊重する姿勢を持つことがなにより優先されなければなりません。
また、介護支援サービスの機能は介護支援専門員のみが担うものではありません。介護サービスは高齢者の家族、保健・医療・福祉にわたる居宅サービスの担当者等の目標達成に向けての共通認識のもとでの「チームケア」です。このようなチームの協力によって初めて高齢者の持つ多様なニーズに こたえうるものであることを忘れてはなりません。たとえ高齢、要介護になっても、最期まで生き方に選択肢を持ち、人とのつながりを持って生き、介護が必要な高齢者やその家族が社会の中で孤立することを防ぐ支援を目指します。
運営特徴
独立型の居宅支援事業所です。要介護者の生活全体を捉えてケア部分を含めた生活全体を支援していきます。ケアマネジメントを行うにあたり、「要介護者の生活の全体性」といった観点を持ち、要介護者及びその家族の選択による多種多様な保健医療・福祉サービスをプランニングします。
利用者にとって介護支援専門員は、話や相談に乗ってもらえる信頼できる存在であり、利用者本人の生活に深く関与し、家庭内の事状や個人情報などを知りうる立場に立っています。高い倫理性を持ち、人権に関する深い見識を持ちながら、利用者本人の人権保護を考慮した積極的な支援を行っていきます。