運営方針
1 生活の主役は入居者です。可能な限り入居者の意思が反映された生活が送れるように支援します。入居者一人ひとりの生活のペースを大切にして、画一的に管理した生活支援は行いません。また、逆に放置した生活とならないように必要に応じた支援を行います。
2 可能な限り「自分のことは自分でできる」ように又、「入居者同士が『助けられたり・助けたり』しながら、生活を営むことができる」よう、「生きる力」の支援をしていきます。
3 ホーム内だけが生活範囲ではなく、地域社会を生活圏とします。地域住民の一員として生活を営むことが出来るように支援します。
4 入居者、家族、職員が力を合せ、「共に築く」運営を目指します。
5 法人内外の機関と連携を図り、支援していきます。
運営特徴
(1) 意思の尊重
入居者自身の「意思」を生かすように、また「意思」を引き出すようにすすめます。ただ、意思の尊重だけでは放置状態となることもあり、本人の意思に反してでも必要に応じた必要な支援(働きかけなど)は行っていきます。この場合でも、支援する側の都合に合せたり、論理で急がせないようにすすめるなど、あくまでも本人の自発性を引き出すような支援をしていきます。
(2) 自立生活継続の支援
生活のあらゆる場面で「自立」を目指し、生活障害は職員が支援・協働します。日常生活に必要な事柄を入居者自身が行えるように支援していきます。行えなくなった場合には、職員が代わりを務めます。
(3)スケジュールで管理しない生活
起床から就寝までの生活の流れは、入居者一人ひとりの生活リズムが基本です。画一的なスケジュールを作らず、一律に他者に合わせることも求めません。生活の基本は「朝起きて、夜寝る」程度に考えることからはじめます。
(4)リスク管理
社会生活を営む上で完全なリスク回避はあり得ず、人の暮らしにリスクはつきものだと考えています。もちろん安全確保は重視しますが、抑制や過度な行動制限につながらないように留意して支援します。
(5)地域生活継続の支援
地域社会と隔絶することなく、社会生活が継続して営めるように支援をしていきます。「買い物」「理美容」「散歩」「外食」「娯楽」など、日常生活上必要な事柄や生活の潤いの場を地域に求め、どこにでもみられる「当たり前の暮らしぶり」を追求します。あわせて町内会等の活動を通じて住民交流や地域活動にも積極的に参加します。
(6)家族等との関係
家族等と共に支援することを明確にし、運営や入居者に関する情報開示など、話し合いの場を設けます。ただし、家族等にはそれぞれ異なった事情があり、画一的で一方的な協力の押し付けにならないように配慮します。
(7)プライバシーの保護
プライバシーの保護や生命・財産の安全確保のため、職員立会いの下に部外者の入出を認めます。また、部外者から「利用しているか否か」の問い合わせを受けても、原則的には回答しません。
(8)社会的な役割への貢献
プライバシーに配慮しながらも、実習や見学、取材等の受け入れ、地域での勉強会等、社会的な役割を果たして行きます。