運営方針
共同生活住居において家庭的で落ち着いた雰囲気と馴染みの環境を提供し、ご利用者さまの役割を尊重して達成感・満足感や自信の回復を目指し、その方のペースで今まで暮らしてきた生活形態を大切にします。また、ご利用者さまとスタッフが共に日常生活の中で家事・仕事などを共同して行い、日頃失くしかけていたことを再び呼び起こすことに努めるとともに精神的安定のケアに努めていきます。
1.生活の継続:家族や地域とのつながりを大切にし、住み慣れた地域でその人らしく暮らし続け
るよう生活を支援します。
2.権利擁護:かけがえのない存在としての個人の人格を尊重し、プライバシーを保護します。
3.チームケア:地域の関係機関や各種団体と連携し、また職員間のチームワークを大切にして、
協働して利用者の生活実現に努めます。
4.法令遵守:関係法令や社会規範を遵守し、サービスを提供するあらゆる場面において説明
責任を果たします。
5.人材育成:より質の高いケアサービスを提供できるよう、専門性を高めスタッフの人材育成に努めます。
6.経営・運営:安定したサービスを提供できるよう、収支の安定を図り健全な組織の経営と運営
に努めます。
運営特徴
1.屋外活動
敷地内の屋外で野菜や花の家庭菜園を行います。昔行っていた仕事を思い出していただき、生活の活力の再獲得につなげていきます。「自分たちが育てた野菜を収穫、そして調理して食べる」、「自分たちでお世話した花を摘み取り、部屋に飾る」といった一連の流れがご利用者さまの自信につながり、今まで失っていた家庭内の役割の再獲得や生活の意欲の増進につながります。また、太陽の光を浴びることで、体内のカルシウムを増進させ骨折等のリスクの減少にもつながります。
2.屋内活動
様々な手工芸やレクリエーション、ゲーム等を多数用意し、ご利用者さまおひとりおひとりの特徴に応じて、意味のある活動を提供し、「視覚・触覚・聴覚・味覚・臭覚」の「5感」を刺激することで、「喜怒哀楽」の感情表現を促し、今まで眠っていた機能を呼び起こすことで、認知症の症状の進行の予防や安定につながると考えます。たくさんのボランティアさまにご協力を要請し、地域との交流を図ります。
3.しかけ作り
作った手工芸品や摘んだ花をセンスよく飾ってみんなに見てもらう、他の方に見ていただき喜びを感じることで達成感、そして次へつながる意欲を促します。家庭菜園でも同様で、自分で育てた野菜をみんなが食べている、育てた花を部屋に豪華に飾るという一連の作業も同様です。ご利用さまのおひとりおひとりに合った役割を探し、ただ意味もなく行うだけではない様々な場面で「仕掛け」作りを行い、ワクワクした生活を目指します。
4.リハビリテーション専門職との連携
定期的に理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)に訪問を依頼。ご利用者の身体機能・生活機能・認知機能・嚥下機能・言語機能のチェック、スタッフへの助言や指導を行っていただきます。また、常勤の准看護師、医療連携をとっている看護師が健康をチェック。急な病気の変化や怪我への迅速な対応が可能です。