運営方針
運営特徴
我々の使命は「普通のくらし。」の継続。
1.自立より自律支援の強化
①相談員による入居者様との定期個別面談による意向、不満、希望の聞き取り→プラン反映
「出来ること」も大切であるが、「したいこと」はもっと重要。
施設に入居し、「諦め」を感じさせないような取り組み。
EX)・昼食を食べたくない → 寿司・ピザ・最中等の出前 つまみをスーパーへ買いに行く
・お酒を飲みたい→ 居酒屋イベントに限らず、通常の食事時に飲酒
・墓参りに行きたい→ 毎年、塩釜まで墓参り(プラン反映)
・動物園に行きたい→ SSの事例 八木山の猿山の岩を運んだ・・・・
・同ユニット内認知症入居者様との生活が苦痛 → ユニット移動
・看取り支援の方が死ぬ前に地元の互市に行きたい → 家族を通じて地元(近所)の方へ
外出計画を伝え実施。昔のお友達、ご近所さんが涙を流し、ご本人も喜ばれていた。
(その後看取りを解除、毎年の恒例行事としている)
・看取り時に、悪くなる前に家に帰りたい → 亡くなる1週間前に実家に訪問。
・誕生日に中華御膳を食べたい → 費用アップ分は施設負担で提供。
・焼きそばを食べたい → 誤嚥しやすくミキサー食で対応中、近所の中華料理屋で五目焼きそ
ばを注文し取りに行き施設で召し上がる。刻んで提供したが、むせ込みなし。
・定期受診の際は、マックに寄ってコーヒーを飲みながら食べたい → 毎回実施。
・県庁に勤めていた時代に通った三越のコーヒー屋さんに行きたい → 実施
・ここに入ったら身体が良くなったので、リハビリを頑張って家に帰りたい
→ 家族と相談し、自宅復帰を果たす(退所後、奥様と当施設SS、DSを併用)
まとめ
集団行事より、個別の行事、希望を尊重している。ご本人、ご家族にも好評を得ている。
課題・・・
自分の訴えをしっかりと発言、発信できる人に偏りがち。家族アンケートにおいても介護度5の経管者等のご家族には「皆で行ける行事も考えて欲しい」との意見を頂戴している。
対策として、リクライニングや介護度が重い方の外出支援時にはご家族への付添いお手伝いを依頼している。
②傾聴ボランティア、敬老奉仕会ボランティアの関わり情報共有
①同様に傾聴ボランティア様等第三者による情報の共有化を図る事で、入居者様の想いを汲み取りケアに活かしている。
EX)・傾聴の中で、施設職員側で収集できなかった情報(生活歴や嗜好等)があれば追記している。
・「昔は○さん!と呼ばれていたんだ」との会話から、普段は苗字でお呼びしていても反応が薄かった方なので、ご家族に相談・報告し、本人が望む呼称に変更、統一。苗字でお呼びしていた時より反応が良い。
2.褥瘡予防の取り組みについて
現在1名(ステージⅠ~Ⅱ)発症。
・看護師を担当フロア受け持ち制 → 担当フロアの入居者様の決め細やかな管理、観察
・セラピストによる指導 → ポジショニング、クッションの使い方等の統一の為、居室に写真図解
を掲示(ご家族様に確認のうえ)※ 生活の場、環境としては好ましくないのも事実ですが。
・褥瘡リスクの高い方(胃ろう)も昼は離床しての食事(経管栄養注入)の実施。
課題・・・
基本的な体位交換の技術、ポジショニングの技術の習得、介護の質底上げ。
3.入所者と地域、家族との交流について
1同様の内容にプラスして・・・
地域の関わり
・毎月ろりぽっぷ幼稚園、園児との交流。(特にイベントではなく、ふらっと遊びに来る関係性)
・沖野東小学校のもみの木発表会への参加。
・沖野東夏祭りへの参加。
・東高校、六郷小学校の職場体験実習の受け入れ
・入居されているご家族による慰問活動
・近隣スーパー、コンビニ、飲食店への外出を通しての交流
家族との関わり
・毎年1回家族懇談会を開催。
事前にアンケートを実施。アンケート結果の発表と、アンケートで抽出された課題の対策検討。
・適宜行事、誕生日にはご家族をお誘いしている。
・年3回発行の広報にて4ヶ月間のご様子をお手紙にしてご報告。
工夫している点として
契約、重説、看取り、リスク説明書のほかに「意向確認書」を交わしている。
(行事、体調不良、空床利用同意、理美容、広報・HP写真取扱等の家族ごとの希望把握)